ICT(information and communication technology ITのこと)を利用することで、ユビキタス社会が経済成長を実現させるイメージを具体的に示したもの。総務省によるICT成長力懇談会において示された。xICTビジョンが生まれた背景には、e-Japan戦略やu-Japan政策の下で、ITのインフラ整備を推し進めてきたが、それらITインフラが十分には利活用されずに、日本の国際競争力の低下と地域間格差の拡大といった喫緊の二つの課題を抱えることとなった現実がある。ICT成長力懇談会の最終報告書では、ITを活用し、既存産業の効率化と新規産業の創出を促すことで、グローバル成長力の強化につなげることや、ITを活用することで、地域の知識や情報の共有と創造を促し、地域成長力の強化につなげることが提言されている。xICTのxは掛け算を示し、ICTを掛け合わせるという意味である。掛け合わせる対象には産業や地域などのあらゆるキーワードが入り、ITを利用することで産業が変わる、地域が変わるという意味合いで使用する。