通信を接続してきた相手の回線を識別して行う認証のこと。次世代ネットワーク(NGN)が持つ特徴の一つである。回線ごとに識別情報を割り当て、特定の回線につないだ端末だけが通信できるような仕組みを構築することで可能となる。eコマースを利用したり、会員制サイトを利用したりする場合には、ユーザーIDとパスワードによる認証が一般的であるが、ユーザーIDとパスワードが盗まれると、ユーザー以外が本人に成りすますことが可能であり、悪用されてしまう危険性がある。これに対して、回線認証も含めて認証を行えば、ユーザーの自宅回線以外からは通信できないようにする、というようなことが可能となるため、安全性を高めることができる。近年では、マルウエアなどで他人のユーザーIDやパスワードを入手して悪用する犯罪が増えているため、これに対抗できる方策として期待されている。