電力、ガス、鉄道などの重要インフラの基幹システムに電子的攻撃を仕掛けて、データの改ざんや破壊を行い、国家や社会の重要基盤を機能不全に陥れる破壊行為。攻撃のためのコストが低く、少ないリソース(目的を達成するために必要な要素)で世界中のどこからでも攻撃が可能である一方で、国家や社会の基盤が情報システムや情報通信ネットワークに依存している現代の情報化社会では、その経済・社会に与えるダメージは極めて大きく、脅威となっている。現在まで、日本でサイバーテロとして公式に確認された事案はないが、関連事案として、2000年に中央官庁のサーバーに不正アクセスがあり、総務庁や科学技術庁、運輸省などのウェブサイト(ホームページ)の改ざんが行われた例が挙げられる。警察庁はサイバーテロ対策の一環として、01年にサイバーフォースセンターを設置し、24時間体制でのインターネットの治安情勢の監視等の活動を行っている。