アメリカのクアルコムが開発した携帯端末向けマルチメディア放送の規格。同技術は、ITU-R(国際電気通信連合無線通信部門)でMultimedia System Mの一つとして、国際標準規格となっている。伝送技術としてFLO技術(forward link only)を採用しており、一方向(下り)のみで放送コンテンツを携帯電話端末に一斉送信(マルチキャスト放送)する方式を採っている。日本のワンセグのようにリアルタイム放送を提供している以外にも、蓄積型放送サービスも提供している。アメリカでは、2007年から08年にかけて、モバイルキャリア大手のベライゾン・ワイヤレスとAT&Tがメディアフロー・サービスを提供している。日本では、KDDIとメディアフロージャパン企画などが中心となって推進している。