携帯電話やスマートフォンといったモバイル端末から様々な動画コンテンツを視聴できるサービス。モバイル動画サービスにはワンセグ放送のように放送の電波をモバイル端末で受信し視聴するケースは含めず、主にパケット通信経由で配信される動画コンテンツをモバイル端末で視聴するケースを指す。モバイル端末の性能向上、モバイル通信網の高速大容量化、パケット通信の定額料金制といった条件がそろい、近年モバイル動画サービスが普及する環境が整ってきた。現在はNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルといった通信事業者のほか、YouTubeやニワンゴ等のネット事業者、フジテレビやワーナー・ブラザーズ等の放送局・コンテンツ事業者がモバイル動画サービスに参入している。例えばNTTドコモとエイベックス・エンタテインメントが2009年5月から開始したBeeTVは、フジテレビなどが制作した番組を月額315円で提供しており、開始から1カ月でダウンロード数が1000万件を突破する人気ぶりで話題となった。パケット通信にかかる料金を除き、コンテンツの視聴は無料のサービスもある。