グーグルが提供するインターネット上の地図サービス、グーグルマップの一部であり、公道を車で走って撮影した道路周辺の風景を閲覧できるサービス。利用者が地図上のある地点をクリックすると、その地点の画像が映し出され、回転やスクロールにより周辺の風景をさまざまな角度から見ることができる。2007年5月にアメリカの一部で開始された。日本では08年8月から提供が始まり、主要都市を中心に対応地域が拡大している。外出先の下見、バリアフリーの確認、旅行の計画などに利用できるほか、不動産、教育、観光などの各業界でも活用されている。一方で、家屋や人が無断で撮影されているため、プライバシー・肖像権の侵害や防犯上の観点からの問題が指摘されている。グーグルは、自動認識プログラムを使って顔や車両のナンバープレートにぼかしを入れたり、利用者が不適切な画像の削除を要請する仕組みを整えたりしているが、多くの自治体から意見書が出され、総務省から運用方針の明文化を要請されるなど、さらなる配慮が求められている。