既存技術にとらわれることなく新しい設計思想・技術に基づいて構築される新世代のネットワーク。次世代ネットワーク(NGN)の「次世代」が2010年以降を指すのに対して、「新世代」はその先の15年以降を指している。総務省は、日本のITの国際競争力を確保するためには、早い段階から新しいネットワークのあり方について検討をすることが必要との考えから、07年1月から「ネットワークアーキテクチャに関する調査研究会」を開催し、新世代ネットワークのコンセプト、技術的な課題、推進方策などについて検討を行った。同研究会の報告書では、新世代ネットワークのコンセプトとして、ユーザーに優しくシンプルに使える、スケーラブル(機器の多様化やコンテンツの大容量化に対応できる)、サービスを持ち歩ける、止まらない、リアルとバーチャルがシームレスにつながる、未来を予測する(ユーザーの行動を予測してサポートする)の6点が挙げられている。同研究会で設立が提言された産・学・官協同のフォーラムは、「新世代ネットワーク推進フォーラム」の名称で07年11月6日に設立された。