インターネットを通じて商品を購入する際に利用できる決済手段のひとつ。アメリカのPayPal(ペイパル)が提供する。インターネットを利用した決済手段としては、購入者が販売店にクレジットカード番号を伝えて決済を行うことが一般的であるが、販売店側にクレジットカード番号そのものを伝えるために不正利用のリスクが生じる。ペイパルでは、アカウントにクレジットカード番号を登録しておくと、クレジットカード番号を販売店側に知らせずに商品の購入が可能となり、クレジットカード番号を販売店に伝えることによる不正利用のリスクを軽減できる。また、ペイパルのその他の特徴として、販売店側の口座番号を購入者側が知らなくても、双方がペイパルに加入していれば販売店側のメールアドレスを指定することで代金の支払いが可能となるなど、オンラインでの支払いに特化したサービスを提供している。ペイパルは消費者向けのみならず法人向けにもサービスを提供しており、オンラインで何かを販売する際に支払いに関するシステムを新たに構築するのではなく、ペイパルが提供するシステムを利用することが可能となっている。