オンラインゲームで取得した仮想アイテムや仮想通貨を現実の通貨で売買する行為。主にRMTをサービスとして提供するRMT業者が、ユーザーから仮想アイテムや仮想通貨を購入し、それらを他のユーザーに販売する。ユーザーの視点では、長時間費やして得た仮想アイテムや仮想通貨を現金化することができ、さらに、長時間ゲームをプレーしないと得られない仮想アイテムや仮想通貨を現金で購入することで「プレー時間短縮」が図れるといった効果がある。よって、RMTは、長時間プレーが必要とされる多人数同時参加型オンラインRPG(MMORPG ; massively multiplayer online role-playing game)や複数プレーヤー参加型オンラインRPG(MORPG ; multiplayer online role-playing game)を中心に行われている。ユーザーへの一定のメリットがあるが、一方でMMORPGなどの世界観やゲームバランスが崩れ、さらには、不正アクセスや個人情報流出などの犯罪につながることから、多くのゲームプロバイダーがRMTを禁止している。近年大きな発展を見せたソーシャルゲームでもRMTが行われるようになっており、一部のソーシャルゲーム会社がRMT事業者を訴えるなどの事件が起きている。