オーディエンスデータ(サイトの訪問者の属性データ)を取引することで、既存のテレビや新聞に設けられた広告スペースに広告を掲載する広告モデルと全く違ったビジネスを行う業態のこと。グーグルが検索広告を開始し、それまでバナー広告だけだったインターネットの広告メニューが多様化した。最近のアドテクノロジーでは、バナー広告を何千種類も作り、一斉配信、クリック率を定期的に集計しながら、効果の良かったクリエイティブ(制作物)だけを残すクリエイティブ・オプティマイゼーションという手法や、eコマースや旅行サイトからユーザーの行動履歴データを取得し、何百種類にもカテゴリー分けをし、広告主に販売する業態が成長している。また、複雑化する一方の広告出稿を簡略化するツールを提供するDSP(デマンド・サイド・プラットフォーム ; demand side platform)という業態も成長している。アドテクノロジーが発達すると、新聞やテレビといったマスメディアや、そのメディア枠の売買に依存していた広告代理店のビジネスが脅かされる可能性があり、注目を集めている。