ウイルス対策ソフトがコンピューター・ウイルスやワーム（電子メールの添付ファイルを実行させることでウイルスを起動させて自身を複製・拡散させるプログラムや、プログラムの問題点をついてシステムに侵入し増殖するプログラム）の検出で用いるデータファイルのことで、ウイルス定義ファイルともいう。パターンファイルには、コンピューター・ウイルスがそれぞれ持つ特有のパターン情報が収録されている。ウイルス対策ソフトは、パターンファイルに収められている情報に基づき検査対象のファイルを照合し、パターンとの一致が見られるとそのファイルがウイルスに感染していると判断する。パターンファイルに情報がないコンピューター・ウイルスは、検出できない可能性が高い。続々と現れる新種のウイルスへの感染を防ぐためには、ウイルス対策ソフトメーカーがインターネット上で配信する自社ソフト向けの新しいパターンファイルを随時ダウンロードし、常に最新の状態にしておくことが望ましい。