個人情報の収集を伴う情報システムの構築や改修にあたり、システム導入によるプライバシーへの影響について事前に評価を行う制度。問題回避や緩和のための運用的・技術的な変更を促し、システムが基本的なプライバシー保護の要件を満たしているかについての判断を支援するために、行政機関の個人情報を扱うITシステムなどを対象として、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアなどでPIAの仕組みが採用されている。その効果として、ITシステム稼働後のプライバシーリスクを最小限に抑え、稼働停止やセキュリティーリスクによる改修と費用の発生予防につながることが期待される。日本では、社会保障・税にかかわる番号制度の実現を目指し、現在PIAと同趣旨の制度の導入も検討されている。