インターネット上での告知や販売促進の情報発信を契機として、実際の店舗への集客や購入を促すことを指す。オンライン・ツー・オフラインの頭文字を略した呼称。キリンビールがセブン&アイ・ホールディングスと共同開発したプレミアムビールのグランドキリンは、O2Oの成功事例として知られる。店頭でグランドキリンと引き換えできる引換券を、フェイスブックで友人に贈れるキャンペーンを、2012年6月~8月末までの3カ月弱、実施したところ、引換券の交換率が高い結果が得られ、商品認知も広がったことで、当初予想を上回る販売数量を達成した。経済産業省によると、インターネット上の販促に影響を受けて生まれる消費は、15年には約63兆円に及び、国内消費の約46%に達するといい、広告関係者が注目する分野の一つとなっている。スマートフォンの位置情報を活用するなど、様々な形態のO2Oが生まれている。