通信ネットワークにおいて、1回に送信できるパケットの最大データサイズのこと。ネットワーク上では、データはパケットと呼ばれる単位に細分化してやり取りされているが、MTUのサイズよりも大きなサイズのデータを送信する場合には、MTUサイズに収まるように複数のパケットに分割して送信しなければならない。この分割のことをIPフラグメンテーションといい、送信時やルーター経由時に自動的に行われる。MTUの上限サイズはネットワークの形式によってあらかじめ定められており、電話回線によるダイヤルアップ接続では576バイト、イーサネットでは1500バイト、光ファイバーでは4352バイトであるが、任意に設定することも可能である。一般的に、パケットの分割数が少ない方が転送速度は速くなるが、不安定な通信環境下ではMTUを小さいサイズに設定した方が、一度のエラーで失われるデータ量が少なくなるため、結果として転送速度が速くなることがある。