アメリカ国家安全保障局(NSA)による大規模監視プログラムのうちの一つ。2013年6月にNSAの元契約職員エドワード・スノーデンによりアメリカの大規模な監視プログラムとしてリークされ、存在が明らかとなった。具体的には、アップル、マイクロソフト、グーグル、ヤフーなどあわせて九つのウェブサービスを対象に、各社のサーバーに直接アクセスし、ユーザーの電子メールや文書、写真、利用記録など多岐にわたる情報の収集を行っていたとされる。ただし、グーグルやフェイスブックなどの企業は報道の翌日に関与を否定するコメントを発表し、「報道によって初めてプリズムを知った」、「政府が直接サーバーにアクセスすることはできない」といったコメントを公表している。なお、本プリズムプログラムのリーク後、海底の光ファイバーケーブルの情報を直接傍受し、通信時刻や相手先といったメタデータを収集するアップストリーム(UPSTREAM)や、プリズムやアップストリームで得たデータから特定の調査対象者をあぶり出す分析プログラムであるエックスキースコア(XKeyscore)といった様々な監視プログラムがリークされている。