サイバー空間を取り巻くリスクに対応するため、国家安全保障や経済成長などの観点からまとめた政府戦略のこと。日本においても2013年6月10日に3カ年計画「サイバーセキュリティ戦略」が情報セキュリティ政策会議で決定されている。サイバー空間を取り巻くリスクの深刻化を踏まえ、「サイバーセキュリティ立国」の実現を目指し、「世界を率先する」「強靭で」「活力ある」サイバー空間を構築することを目的としている。具体的な目標としては、2015年度までに、政府機関及び重要インフラ分野におけるサイバー攻撃に関する情報共有体制のカバー率の向上、CSIRT (Computer Security Incident Response Team ; システムに対する保安上の脅威に対処する組織のこと)設置率の向上、マルウエア感染率や国民の不安感の改善、サイバー攻撃対応等に関する国際的な連携や対話の相手国などの数の3割増、を目指すとしている。また、20年までの目標として、国内の情報セキュリティー市場規模の倍増やセキュリティー人材の不足割合の半減を目指すとしている。