社内情報システムの導入や移行の際に、情報システム担当者が、いくつかの代替的なシステム構築の方法がある中で、パブリッククラウド(広く一般の利用者を対象としたクラウドサービス)を第一選択肢として検討する方針のこと。企業は、パブリッククラウドを採用すると、自社でシステムのメンテナンスをする必要がなく運用維持費を節約できることや、システムのキャパシティーの拡大・縮小を柔軟に変更することができ最適なシステム規模を実現できることなど、メリットが大きい。ただし、おのおのの企業の組織体系や提供サービスの別により、パブリッククラウドを情報システムに採用することが、必ずしも良いとは限らず、あくまで検討を促す指針である。クラウドファーストが言われ始めたのは、アメリカにおいて政府の情報システムを更改する際に、パブリッククラウドを第一選択肢として検討することを表明したことが背景にある。