新電力とガス、通信(携帯電話や固定ブロードバンドサービス)などのサービスをセットで契約することで通常より安価に電気や通信サービスを利用できるというもの。新電力とは、既存の大手電力会社である一般電気事業者(北海道電力、東北電力、東京電力、北陸電力、中部電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力、沖縄電力の10社)とは異なる特定規模電気事業者(PPS ; Power Producer and Supplier)のことで、契約電力が50kW以上の需要家に対して、一般電気事業者が有する電線路を通じて電力供給を行う事業者のこと。新電力の自由化は、2000年に特別高圧、高圧な大規模ビル向けで開始され、中規模ビルなど中規模需要家向けに04年、05年と段階的な進展があり、16年4月の家庭向けの自由化が最後となる。「新電力トリプルセット割」は日経トレンディ(日経BP社)の16年ヒット予測に選ばれた。消費者にとっては、料金メニュー、サービスの選択肢が増えることになる。例えば、ソフトバンクの「ソフトバンクでんき」と携帯電話や固定通信サービスをセットで契約した場合に通信サービスを割り引く料金プラン「おうち割」の提供がある。