VR(バーチャルリアリティー)は、総称として一般的に「仮想現実」とされ、スマートフォンやVR専用デバイスを活用し、視聴・作用することが可能なデータで再現された現実を指す。日本バーチャルリアリティ学会では、VRを人間が認識する現実世界の本質を描写したものとしている。VRは、古くは1960年代から研究が進められており、近年ではFacebook(フェイスブック)の子会社であるアメリカのOculusや台湾のHTCがVRヘッドセットの販売を開始している。また、2016年にはソニーが自社の据置型ゲーム機のプレイステーション向けに専用のVRヘッドセット、PlayStationVRの販売を開始し、一般家庭でも利用できる環境が整えられつつある。一方、MR(ミックスドリアリティー/ミクストリアリティー)は、現実空間と仮想空間を併存させる「複合現実」を指す。同技術では、半透明なグラス型ヘッドセットを介して見える現実世界にグラフィックスなどを付加する。現在、キヤノンやマイクロソフトなどが同技術の開発を進めている。