ロボットに関する法全般のこと。「ロボット法」という名の法律があるわけではなく、関連法規の総称や、それに関する議論をそのように呼ぶことが最近増えてきている。例えば、ロボットが事故を起こした場合の法的責任に関する規定(民法、刑法、製造物責任法、保険法等)、ロボットが創作したコンテンツの保護に関する規定(特許法、著作権法等)、ロボットとのデータのやりとりに関する規定(個人情報保護法等)、ロボットを取り扱う際の公共安全等に関する行政規制(航空法、電波法、電気用品安全法等)といったものが議論の俎上にのぼることが多い。更には、ロボットに法人格を認めるか、といった根源的な議論も含まれうる。最近では、アメリカのWe Robot、ヨーロッパのRoboLawなど、ロボット法について議論される場が増えてきている。日本では、2016年、情報ネットワーク法学会の中にロボット法研究会が設置された。