第5世代移動通信システム（5G）の効率的な運用のために開発されている技術である。5Gでは多様なサービスを実現するため「超高速通信」、「多数同時接続」、「超低遅延」といった要求条件が挙げられているが、これらの条件ごとにネットワークを構築するのは通信事業者の収益面などから合理的ではない。そこで、ネットワークやコンピューティングリソースをすべて仮想化し、利用サービスや用途に応じてその構成を動的に組み合わせることによってすべての要求条件を同じネットワークで実現する。物理的には同じ装置を使っているが、仮想的にはネットワークの使用領域を分割（スライス）してサービスを提供する形態になる。