ITサービスの提供に必要なサーバー設備等の国内設置のこと。最近、諸外国において、データローカライゼーションをIT事業者等に義務付ける規制がなされることがあり、その導入目的は国により様々だが、自国産業振興、自国民のプライバシー保護、外国政府による盗聴対応、法執行目的での情報へのアクセス確保等があげられることが多い。データローカライゼーションの義務付けは、個人情報保護法制における、個人情報の越境移転規制と一見類似する。しかしながら、これは、制度目的が必ずしも個々人のプライバシー保護に限られないため、規制対象となるデータは個人情報に限定されない、金融・医療分野、通信分野、政府情報等を対象に立法されることが多い、本人同意があっても移転はできず当局の許可等が要件となることが多い等、個人情報の越境移転規制とは異なる要素も有する。