特定の顧客集団にとって、ほかのものによっては得られない特別の価値。マーケティングの基本概念の一つである。一番よく使われるのが商品コンセプト。他に広告コンセプトもある。消費者の選択力が上がってくると、コンセプトのしっかりしていないものは選ばれなくなる。同様に、売り場の生産性を追求するビッグチェーンのバイヤーも、コンセプトの明確でないものを扱わなくなる。この事態は、以前には有効であった後発追撃の戦略を無効にする。サントリーの「黒烏龍茶」、カゴメの「植物性乳酸菌ラブレ」、任天堂の「Wii」「ニンテンドーDS」などは、独自のコンセプトをもった商品の典型である。コンセプトの明確さが広告効果や営業の生産性を高めることになる。