強さ(strength)、弱さ(weakness)、機会(opportunity)、脅威(threat)の四つの言葉の頭文字を集めたもの。内部の強さと弱さ、外部の機会、脅威を分析して、戦略の重点課題を追求するためのツールである。SWOTシートは、例えば、図の通りである。まず、自社の内部の強さと弱さを確定する。強さはシェアが高いこと、弱さは自社チャンネルが弱っていること…かもしれない。続いて、外部の機会と脅威を検討する。機会は高級品市場が伸びていること、脅威は環境コストが高くつくこと…かもしれない。この検討を終わったところで、重点戦略課題の決定に向かう。そのとき、何よりも重視すべきは「強さを強く」である。「弱さを強く」では勝ち残れない場合が多い。なお、重点戦略課題は三つ以内にしぼることが望ましい。