1947年から49年の3年間に生まれたベビーブーマーたちを、特別に団塊の世代と呼ぶ。約800万人。2008年、その層は、59歳、60歳、61歳に達している。先頭部分は、ちょうど、60歳定年を迎えている。同じ時代を生きてきたこの世代が、現時点でどれぐらいの差のある状態にいるのかを分析したのが、団塊格差。三浦展は『団塊格差』(文藝春秋、07年)で、調査を元に、その差を明示している。たとえば、所得150万円未満が10%いるのに対して、1000万円以上も13%いる。貯蓄500万円未満が40%いるのに対して、2000万円以上が20%いる。格差は大きい。