親のいうことを聞かない上に、教師のいうことも聞かず、自分の得になることだけを瞬間的に選択し続ける特性をもつ20代の若者のこと。諏訪哲二が『なぜ勉強させるのか?』(光文社、2007年)で命名した。「農業社会の子どもたち」(1945~60年生まれ)、「産業社会の子どもたち」(60~75年生まれ)に対し、「消費社会の子どもたち」(75年生まれ以降)と位置づけている。教師であった諏訪は「新しい子どもたちは、80年代に突如、教室に登場した」と表現している。学ぶこと、鍛えること、忍耐することを大事にしないこの層が、いま社会人になり、親になる時期を迎えている。その影響が、各領域で出てきている。