インターネットに接続できる携帯電話やモバイルPCなどの、携帯可能な情報端末を利用したマーケティング手法のこと。とりわけ携帯電話は老若男女を問わず広く普及しており、私たちの身の回り30cm以内に24時間位置するインタラクティブなメディアである。その特性を生かして、テレビや新聞などとは異なったマーケティングを展開することが可能になっている。例えば、携帯電話を活用し、タイムリーにクーポンを配信したり、顧客が必要性を感じたとき瞬時に取引したり、顧客にカスタマイズされた情報の提供によって関係性を構築したりすることができる。新聞や雑誌などの活字媒体から、顧客をモバイルサイトに誘導し、より詳細な情報を提供することも可能である。マーケティングの理論や枠組みの多くは欧米からの輸入であるが、モバイル・マーケティングに関しては、現在までのところ日本がリードしている。数少ない日本発のマーケティングの枠組みといえるだろう。