メディアを大きく三つに分けて捉えようという考え方。具体的には、(1)従来からあるマス媒体のように企業が料金を支払って利用するペイドメディア(paid media)、(2)企業サイトのように企業が所有しているオウンドメディア(owned media)、(3)ツイッターのように消費者が自発的な情報発信において用いるアーンドメディア(earned media)である。ツイッターやSNSなどのソーシャルメディアの普及により、企業のマーケティング・コミュニケーションは大きく変化している。消費者間で行われているネット上での「クチコミ」は、もはや企業にとって無視できないほどの重要な存在であり、ペイドメディアやオウンドメディアと肩を並べるまでになっている。商品の購入にあたり、多くの消費者は知人のコメントに耳を傾けているからだ。もはや、マス広告で認知を上げれば、商品の売り上げに結びつくという時代ではない。トリプルメディアの有機的な展開方法については、「R3コミュニケーション」(2011年、宣伝会議)で示されている。