企業と従業員との間で生じる組織の内部的課題に向けられたマーケティング。従来のマーケティングは、主として企業と顧客との間で生じる組織の外部的課題に向けられており、これはエクスターナル・マーケティング(external marketing)と呼ばれている。有形財のマーケティングでは、顧客にしっかりと目を向けていればよかったため、エクスターナル・マーケティングだけで十分だった。ところが、無形財(サービス)のマーケティングでは、顧客と直接的な接点を有する従業員の高い満足度やモチベーションも必要となる。そのために従業員に向けたインターナル・マーケティングの重要性が認識されるようになった。サービスのマーケティングでは、従業員と顧客との間で生じる「真実の瞬間」を適切にマネジメントしなければならないため、従業員と顧客との間のインタラクティブ・マーケティング(interactive marketing)も重視されている。