インバウンドとは「内向きの」「入ってくる」という意味で、「外向きの」「出ていく」というアウトバウンドの対義語。海外からの旅行客を迎え入れるとき、観光業界ではこのインバウンドという言葉をよく用いている。このインバウンドという言葉をマーケティングに結びつけることにより、企業側から顧客に向かって情報発信してきた流れとは逆、つまり顧客側から企業に向かって情報取得させるという流れを説明している。インバウンド・マーケティングは、インターネットの普及などIT技術の発展により現実的なものとなった。これまで、自社の製品やサービスを知ってもらうためには、企業はコミュニケーション活動によって情報発信するしかなかったが、今日では人々に情報探索をさせて、自社の製品やサービスを探り当て、選択してもらうことが可能になっている。