設計や図案のことであり、ビジネスでは「製品デザイン」や「ビジネス・デザイン」などとして用いられる。私たちはデザインという言葉を聞くと、見た目の構図やスタイルを思い浮かべる。しかし、ビジネスでは見た目だけではなく、計画や立案の段階にまで踏み込んだ意味として捉えることが多い。そのため、製品デザインについて検討する場合には、単に製品の審美性や独自性を論じるのではなく、製品の機能性、操作性、安全性なども検討課題となる。近年、デザインはビジネスにおける重要な視点として注目されてきており、スタンフォード大学のd.schoolやマサチューセッツ工科大学のメディアラボなどでは、デザインに結びついた新しい教育プログラムを立ち上げている。創造的な課題解決をおこなう「デザイン・シンキング(design thinking)」は、デザイン重視の流れの中で生まれた思考方法である。