個人の処理能力を上回った情報量に直面した時の状態をいう。情報を処理できる能力は個人によって異なるため、ある人にとっては情報過負荷の状態でも、別の人にとっては問題なく処理できる状態ということもある。私たちが店頭で何らかの商品を購入するとき、一般に選択肢の数は多い方が良さそうである。選択肢が限られていると、理想的な商品に出会う確率が低くなり、少ない候補からの意思決定を強いられてしまい、満足度は低下しやすいからだ。もちろん、購入を見送ってしまうということもあるだろう。ところが、選択肢は多ければ多いほどよいというものではない。選択肢が多いことにより情報過負荷が生じてしまうと、購入決定に至る確率や購入時の満足度はむしろ低下してしまう。ネット社会となり膨大な情報があふれている今日、情報過負荷は重要な課題となっている。