自社にとっての直接的な顧客ではなく、顧客の先に位置している「顧客」のこと。マーケティングを実施するうえで、顧客に注目すべきであることは繰り返し述べられてきた。顧客のニーズや課題をしっかりと把握したうえで、製品やサービスを提供しなければ、独りよがりの内容にとどまりやすくヒットには結びつかない。顧客に目を向けるというのは当然として、もう一歩先へと踏み込み、「顧客の顧客」にまで目を向けてマーケティングを実施すべきだという考え方がある。この考え方は、BtoC(Business to Consumer 消費者向けビジネス)というよりも、BtoB(Business to business 企業間取引)の分野で重要である。顧客の顧客と結びつくことにより、彼らを味方につけて直接的な顧客との取引を有利に展開できたり、彼らの声に基づいて新しいビジネスを生み出せたりするなどのメリットがある。