ある特定顧客の生涯にわたる購買活動によって、自社にもたらされる利益を現在価値で表したもの。日本語に訳すことなく、ライフタイムバリューと言うことも多い。多くのビジネスにおいて、顧客との間の取引は複数回にわたり繰り返される。わずかな回数しか取引をしない顧客と多数にわたり取引をする顧客とでは、企業にとっての価値は大きく異なる。顧客生涯価値を算出する際には、顧客を引き付け、自社の製品やサービスを提供するためのコストを差し引かなければならない。新規顧客の開拓は企業にとって重要であるが、成熟市場においては、現在の顧客をいかに満足させ維持するかが大きな課題となっている。そうした状況が広がることにより、顧客生涯価値への注目が高まってきた。