世界石油市場を支配していたメジャー(Majors 石油の探鉱、生産から販売までを一貫して行う世界的な石油会社)に対抗するため、1960年に石油輸出国5カ国(イラン、イラク、サウジアラビア、クウェート、ベネズエラ)が集まって結成した。現在の加盟国はナイジェリア、アラブ首長国連邦(UAE)、リビア、アルジェリア、カタール、アンゴラ、エクアドルを加えた12カ国で、本部はウィーンにある。第2次石油危機を契機に、消費国の石油離れや非OPEC諸国の油田開発、石油先物市場の誕生によって、86年以降、OPECの価格支配力は低下している。しかし、OPEC加盟12カ国の確認可採埋蔵量(Proved reserves)は世界全体の約4分の3を占め、依然としてOPECは原油市場において一定の影響力を保持する存在である。