電力需給の安定確保ならびに発電機の効率性向上を図るために、関係会社間で電力を相互に融通しあうこと。電力融通には大きく二種類あり、全国の関係会社間で契約される全国融通と二社間で契約される二社間融通がある。全国融通には、渇水や故障の長期化などによる供給量不足を補うために受電者の要請により行われる需給相互応援融通電力と低負荷時のベース供給力を有効活用するための広域相互協力融通電力がある。二社間融通は、特定の発送電設備を広域で活用するために長期にわたって行われる特定融通電力、隣接会社間における相互の電力設備有効利用を図るための系統運用電力、隣接会社間における電力安定供給を図る潮流調整電力、系統を連系運用していることによりやむを得ず流れる系統融通電力に分類される。