負荷平準化(ピークとなる時間帯の電力需要を抑制したり、深夜帯に需要を移行したりして、年間の電力消費の格差を小さくすること)や省エネルギーを目的として、政府や電力会社から消費者に経済的インセンティブあるいは情報を提供し、社会全体にとって望ましい電力需要(負荷のパターンおよび大きさ)に誘導する計画を立案、実施することを指す。日本の電力会社は、負荷平準化を目的として、産業用分野では需給調整契約など料金制によるDSMを、民生用分野では蓄熱式空調機器や電気温水器など負荷移行・夜間負荷機器の導入によるDSMを実施している。近年、IT技術の発展を背景に、ビルや住宅においてエネルギー設備の運用状況を監視・制御して省エネを行うBEMS/HEMSと呼ばれる次世代DSM機器が開発されている。