2011年6月の第9回新成長戦略実現会議において、「エネルギーシステムの歪み・脆弱性を是正し、安全・安定供給・効率・環境の要請に応える短期・中期・長期からなる革新的エネルギー・環境戦略を政府一丸となって策定する」ために、国家戦略室に設置された会議。国家戦略担当大臣を議長とする。同年7月にとりまとめられた「革新的エネルギー・環境戦略策定に向けた中間的な整理」を踏まえて新たなエネルギーベストミックスの検討を行うべくコスト等検証委員会が設置され、同委員会の報告書とそれまでの議論に基づいて、同年12月に革新的エネルギー・環境戦略に関する選択肢提示に向けた基本方針が示された。さらに国民的議論を踏まえ、12年9月に原発依存度を減らしつつ化石燃料依存度を抑制するための「原発に依存しない社会の一日も早い実現」、「グリーンエネルギー革命の実現」、「エネルギーの安定供給」という3つの目標(三本柱)とそれを実現するための電力システム改革の断行、加えて省エネ・再エネの拡大による地球温暖化対策を掲げる革新的エネルギー・環境戦略が打ち出された。