商品先物取引法に基づき、貴金属、ゴム、アルミニウム、石油、農産物、砂糖等の先物・オプション市場を開設・運営している商品先物取引所。東商取とも略される。2013年、商号が東京工業品取引所から変更された。石油については、1996年の特定石油製品輸入暫定措置法の廃止を契機とした需給調整から自由取引への政策転換に伴い、石油関係者の間で自由かつ透明な取引市場の整備と、公正な価格指標の形成を求める要望が高まったことから、99年に石油市場が開設され、ガソリン・灯油が上場された。また、2001年には日本の輸入原油の指標である中東産原油が上場されている。なお、ゴム市場については、他に指標となるマーケットが存在しないことから、同取引所の終値が東南アジアにおけるゴム取引の価格指標として用いられている。また、国内の商品先物取引所としては、コメ先物などを上場する大阪堂島商品取引所がある。