海洋や港湾などに設置された風力発電のこと。発電設備の基礎を海底等に固定させた着床式と、発電設備を浮体させ、チェーン等で海底等に係留させた浮体式の2種類がある。欧州では、1990年代以降、イギリスを中心に洋上風力発電が導入されている。一方日本では、2004年に山形県酒田市と北海道瀬棚町で着床式の洋上風力発電の商用運転が開始される一方、長崎県五島市沖と福島県沖で浮体式洋上風力の実証実験が行われている。再生可能エネルギーの固定価格買取制度では、これまで洋上式風力発電の調達価格については設定されていなかったが、経済産業省は「洋上風力の調達価格に係る研究会」で着床式の洋上風力発電について、調達価格設定の基礎となる費用の検証を行い、14年1月にその結果が取りまとめられた。