一般的なショッピングセンターとパワーセンター(powercenter カテゴリーキラーやオフプライスストアなどのディスカウント業態が集まったショッピングセンター)、ライフスタイルセンターという性格の異なる三つのショッピングセンターを組み合わせた大規模な商業集積。ホールセールクラブのサムズクラブもファッション性の高い百貨店のディラードも家電のカテゴリーキラーのベストバイも、というように各業態の代表的小売業がそろっているほか、地元のスーパーマーケットや人気のデリカショップも出店することで、ワンストップショッピングのニーズに対応している。テナントにとっては集客力や販売効率の高さが期待できるとともに、テナント数が多いために共有部分のコスト負担が相対的に小さくなるというメリットがある。1980年代半ばに開発が進んだスーパー・リージョナル・ショッピングセンター(SRSC 超大型ショッピングセンター)と異なり物販機能に特化しているのが特徴の一つで、ホテルやスポーツ・レジャー施設は併設しておらず、通常は役所の窓口や図書館その他の公共サービスも付帯しない。ショッピングセンターが飽和化したアメリカでは、新業態として注目されているが、総売り場面積は9万~15万平方メートル、駐車場を含めると数十万平方メートル以上のスペースが必要であるため、開発可能地域はフェニックス(アリゾナ州)ほか、数カ所に限られている。