各地の商工会議所や観光協会等が実施している、地域の歴史、風土、自然、文化や観光、産業などについての知識に関する検定制度のこと。トリビア的知識も含めて、地域に関するさまざまな知識を幅広く獲得するという検定を通じて地域を知り、地域の魅力を再確認してもらうことが主眼とされるが、地域観光ビジネスの振興や観光に携わる人材の育成、農畜産物や各種特産品の地域ブランド(地域団体商標)の販売促進、などの効果も期待されている。2003年にスタートした東京シティガイド検定を皮切りに、04年の京都検定(京都・観光文化検定)でブームが盛り上がりを見せた。自治体や商工会議所が主催するものから、NPO法人、商業高校などによる手作り的な検定まで多種多様である。かつて1980年代に、一村一品運動(地域が農畜産物を中心とした特産品を全国に拡販していく活動)がブームとなったが、それに似た広がりを持ちつつある。