その地域の歴史風土や構造、消費者の特性などを把握し、地域のマーケットにきめ細かく対応した品ぞろえをすること。エリア・マーケティング(地域特性対応型マーケティング)と同様の発想。ローカルチェーンの場合は別として、広域チェーンや全国展開のチェーンストアの場合には、中央集中型大量仕入れによるスケールメリットの追求や統合的経営管理システムによる効率化と地域特性を生かした多様な品ぞろえとのバランスをとることが課題である。また、その地域ならではの商品の調達ルートの整備も不可欠である。アメリカのホームセンター最大手のホーム・デポでは、エリアマーチャンダイジングには地域別仕入れ部門への権限委譲が不可欠で、地域の事情に通じ、本部の経営方針も十分に理解している優秀なリージョナル・マーチャンダイジング・マネジャーの人材育成が最重要課題であるとしている。