自社企画ブランドを擁した衣料品専門店チェーン。アメリカの専門店チェーン、GAPが1980年代後半に自社の業態を定義した造語が一般化したもの。現在では小売りに進出したアパレルメーカーやその直営店、さらに製造小売業一般にまで拡大解釈されているが、本来は素材調達、製品企画開発、製造、物流、販売、在庫管理、店舗企画までを含む全工程を一連の流れとしてとらえ、効率化とニーズへの迅速な対応(QR quick response)体制を構築する仕組みをもった衣料品専門店チェーンを意味する。ほかにはスペインのザラが、また日本ではユニクロ(ファーストリテイリング)や無印良品(良品計画)、ファイブフォックスなどが代表例。正確で迅速な店頭販売情報の把握と、売れ筋に対応した追加生産体制の構築によって、見込み発注・見込み生産にともなう大量の返品と廃棄ロスを大幅に削減し、収益構造が改善されている。