野菜とサラダドレッシング、コーヒー豆とドリップフィルター、ワインとチーズ、鍋料理用の野菜とポン酢と肉や豆腐など、種類や管理上のカテゴリーが異なる商品を、消費者のニーズに対応した一定のテーマや生活場面に沿って組み合わせ、同じ場所に並べる分野横断的かつ複合的な陳列のこと。関連商品を一緒に扱うことで売り場を活性化するとともに、潜在的な需要を喚起し、販売効率を上げようとする販売手法である。小売業だけでなく、総合化を志向する食品卸売業にも、成長戦略の一つとして位置づけられている。消費者には1カ所で必要なものがそろい、買い忘れが防げるメリットがあるが、メーカー起点の商品別の縦割り流通システムが一般的な日本では、実現には多くの課題がある。