フランチャイズシステム(本部と資本関係のない独立の加盟店との間の契約で成立する組織)において、本部が加盟店に代わって支払った商品仕入れ代金や水道光熱費、ロジスティクスシステムの利用料およびロイヤルティーといった諸々の代金を、売り上げなどと相殺することで事務処理を簡略化するために用いる貸借勘定のこと。コンビニエンスストアのフランチャイズチェーンで多く採用されている。さまざまな支払い処理を個別にではなくて、トータルな会計処理として行う。オープンアカウント・システムを採用することで、本部、加盟店双方の多岐にわたる会計処理が明確化・簡便化され、本部が徴収しなければならない金銭の回収が確実になるというメリットがある。しかし、一方では、本部によるコントロールがより強固になり、加盟店側の経営の自主性が損なわれる可能性もある。