半径数kmの小商圏で、近隣型商店街の良さを取り入れた、地域密着型のショッピングセンターのこと。百貨店などの大型店を核店舗とする、あるいは全国展開の専門店チェーンをそろえるといった、従来型の大規模商業集積ではなくて、地域に根ざした個性あるフードサービスやインテリアといった、生活提案型のテナントミックスに特徴がある。施設や設備に関しても地域環境に調和した意匠に徹するなどで、規格化された従来型のショッピングセンターとの差別化を図っている。アメリカでは1990年代から高所得層が住む地域を中心に開発が始まり、21世紀に入ってからは、多くの都市で新設されるショッピングセンターの主流となり、まちづくりの中核機能として位置づけられるまでになった。日本でも、中心市街地活性化の方策の一つとして注目され始めている。