駅構内を商業・サービス拠点として活用すること、またそれらの商業集積。狭義には、改札口内部の商業集積をさすが、駅周辺の施設も含めることが多い。都市型スーパーやライフスタイル専門店、カフェ、エステティックサロン、クイックバーバーなど、先端業態や託児所などの導入が目立つ。旅客数が伸び悩む鉄道側には、集客力増強を図るとともに商業・サービスを第2の収益源に育てようとの狙いがある。JR東日本は乗降客数別に複数のプランを推進、上野や恵比寿、大宮、品川などで情報発信スペースやショッピングモールなどを融合させた複合施設を展開している。ほかには東京メトロの表参道エチカもエキナカビジネスの注目例である。また、2007年12月開業の東京駅グランスタ(Gran Sta)は、百貨店(大丸)が開発の中心となったエキビジネスとして、注目されている。後背地に住宅地が広がる駅には高級スーパーが、ビジネスマンの利用が多い駅にはオフィスコンビニやレンタルオフィスなどが出店するなど、立地に応じた多様化も進んでいる。人の流れを妨げない売場構成、限られたスペースでの効率的な物流のほか、各種のサービス機能の充実も課題である。