複数のスクリーンを持つ複合大規模映画館。ショッピングセンター(SC)などに併設されることが多い。6スクリーン以下の小型のものをミニプレックス、18スクリーン超の大規模なものをメガプレックスとよぶ。ゆったりした座席と優れた音響設備、大型で見やすい画面など鑑賞環境に優れる。1960年代後半のアメリカで大きな映画館を仕切り、複数の映画を上映し1度に多くの観客を集めようとしたことが始まり。日本では93年、アメリカのタイム・ワーナーとマイカルが共同出資で設立したワーナー・マイカルが海老名と東岸和田にオープンさせたものがさきがけ。90年代前半の大店法規制緩和下で相次いで開発された大規模SCが差別化のために導入したものが多い。現在260強のシネコンで、国内総スクリーン数3000強のうち3分の2以上を占めるまでに至った。従来の配給系列を超え、幅広い作品を上映するが、その分、競争も激しい。六本木ヒルズなど、都心施設内への出店も多く、老朽化した既存館の改築も含め、都心型シネコンが増加している。