商店街や大型店、行政機能や病院などの公共施設や多様な都市機能を、コンパクトに都心部に集中することにより、地域環境にやさしく、効率的な都市経営を行い、持続可能な都市の形成をめざすこと、またはそのような都市のこと。中心市街地の衰退は商店街の問題にとどまらず、都市の文化や歴史の喪失、都市のイメージの悪化、居住環境悪化などをもたらし、郊外部に対するインフラ投資負担増加の問題を発生させている。人口減少社会の到来を機に、都市機能をコンパクトな中心市街地に集約することで地域全体を活性化させる、コンパクトシティー構想が各地で掲げられるようになっている。まちづくり3法の改正も、この概念と深くかかわっている。しかし、既に拡大している郊外との関連をどう考えるべきか、自動車への過度の依存を克服できるのかなど、多くの課題がある。